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学校法人 吉備高原学園

吉備高原学園高等学校

第27回卒業証書授与式

(令和2年3月)

 

 本年度の卒業証書授与式は,2019新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による感染症(COVID-19)の影響で式典を挙行できませんでした。

 人生の区切りとしての大切な卒業式。

 代わりになるものを検討した結果,吉備高原から送りだすために,

  1.担任からの,卒業証書授与

  2.Webサイト卒業記念特設ページ(このWebサイト)

  3.職員からのメッセージ動画   を企画しました。

 

(タイトルをクリック(タップ)すると内容が開きます。)

 

1.卒業証書授与

 「式典」としてはできませんでしたが,担任から直接,卒業証書を手渡しました。

卒業証書授与( 一日目)

[2月28日(金)快晴]

寮中庭にて,卒業証書,皆勤賞などの卒業表彰が担任より手渡されました。

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卒業証書授与( 二日目)

[2月29日(土)寒雨]

寒い雨の一日でした。テントとストーブを用意して,卒業生を迎えました。 graduation_27th-202003-IMG_5239-E1C graduation_27th-202003-IMG_5110-E1C graduation_27th-202003-IMG_5158-E1C

卒業証書授与( 三日目)

[3月 1日(日)晴天]

快晴の空の下での授与となりました。

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卒業証書授与( 四日目)

[3月 2日(月)快晴]

本来なら,今日が卒業式当日。青空卒業式に多くの卒業生が集まりました。
天気が良すぎて,日焼けしてしまいました。

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2.送る言葉・残す言葉

 卒業証書授与式のために,用意していた言葉を一部加筆して掲載しています。

学校長式辞 贈る言葉(式辞に代えて)
 
 梅の花もほころび、ここ吉備高原にも早春の息吹が感じられる今日この頃となりました。
 今回、学び舎を巣立っていく二十七期生はもとより、教職員にとりましても、「卒業」は、この上ない慶びです。
 これまで、お子様の成長を温かく見守り、慈しみ、力強く支えてこられました保護者の皆様にとりましても感慨はひとしおのことでしょう。誠におめでとうございます。
 保護者の皆様には日頃から本校の教育活動に深いご理解を頂き、体育祭・文化祭を始め、多くの学校行事や、また帰省・帰寮の際など、温かいご支援とご協力を賜りました。あらためて深く敬意を表し、感謝申し上げますとともに、心より御礼申し上げます。
 二十七期生の皆さん、卒業、本当におめでとうございます。
 思い起こせば三年前、不安と期待が入り混じる中、初めて親元を離れて入学されました。
 寂しくて人目を忍び、ひとり涙したこともあったでしょう。寮生活や友人関係で悩んだあの時の先生の優しい言葉、大変だったけど皆で力を合わせて頑張った体育祭や文化祭、色々な出し物にみんなで楽しんだ寮行事など、思い出は尽きないと思います。
 皆さんは、この吉備高原で仲間と出会い、日々の活動の中で、支え合い、助け合いを繰り返しながら絆を深め、力を合わせて、それぞれの未来に向かって確実に一歩を踏み出しました。
 学年の階段を上るごとに、自分の夢や目標に向かって、確実に大きく逞しく成長していきました。それとともに皆さんの元気な声や笑顔がどんどん増えていきました。皆さんの屈託のない笑顔は、本当に素晴らしく、私達も皆さんの笑顔に触れる度、心がなごみ、元気を頂き、そして幸せな気持ちになりました。
 本校で培ってきたことは、すべて自らの血となり肉となって、皆さんのこれからの人生において、大きな糧となることを確信しております。
 今、まさに羽ばたこうとしている皆さんに、次の言葉を送ります。それは、
 「中学・高校・大学そしてプロでも、初打席は三振でした。私は立ち上がるときはいつも逆境からという、なにか運命的なものを感じます。」
という言葉です。
 これは、元選手であり、監督を務めた巨人軍の終身名誉監督である長嶋茂雄さんが、ある時のインタビューに答えた言葉です。
 人は物事を進めていく中で、ミスや失敗を繰り返し、「逆境」に立たされる時があります。
 しかし、その逆境をネガティブな捉え方でなく、「運命的」つまり「自分に与えられた試練」として捉え、前に突き進んで行くようなポジティブな精神が大切なのだと教えてくれています。
 長嶋選手が現役十七年のプロ生活の中で、生涯打率三割を超える好打者となったのは、この「逆境」を「運命的」と捉えるポジティブ精神があったからではないでしょうか。
 皆さんにも、是非この精神を学んで欲しいと思います。
 これから新たな道を歩んでいく皆さんは、無限の可能性を持っています。その可能性を伸ばすのも伸ばさないのも自分自身です。
 健康に留意し、自分自身を大切に、そして感謝する心を持ち、一日一日を大切にコツコツと歩む先には、必ず明るく陽のさす道が拓けると信じています。
 第二十七期生の皆さんに、幸多からんことを祈念して贈る言葉とします。
 終わりに、日本の一番美しい言葉でお別れしましょう。
 いつまでもお元気で。『さようなら』

     令和二年三月二日
      学校法人 吉備高原学園
      吉備高原学園高等学校
        校長  諸藤 定良

PTA会長祝辞

祝辞

 卒業生の皆さん、保護者の皆様、ご卒業おめでとうございます。
 そして、3年間授業だけでなく生活面、精神面でも生徒を支えてくださった教職員の皆様、また、あたたかく見守っていただいた地域の皆様、本日、無事に卒業の運びとなりましたことに保護者を代表致しまして感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
 今月、日本では約117万人の高校生が卒業します。ここにおられる皆さんも吉備高原高等学校での生活が終わります。それぞれの事情や様々な思いがあってこの地に集まり、親元を離れての生活を経験され、皆さんは大きく成長されました。ここでの経験は貴重な財産であり、皆さんのこれからの人生の中で大きな自信と力となることと思います。
寮での共同生活に飛び込んだ勇気と高校生活を成し遂げた皆さんは、大きな自信をもって巣立っていってください。
縁があってここにつどったことも忘れないでください。
 卒業後は自分の夢を実現するために突き進む人、やりたいことを見つけるために進む人、道はそれぞれ違っても、自分の見つけた目標に向かってここでの貴重な経験を生かし、一歩ずつ歩み続けてください。
 最後になりましたが、子供たちを3年間大切に育てていただいた本校教職員の皆様、また、地域の皆様に、この場をお借りし、厚くお礼を申し上げます。本当に有難うございました。
 卒業生の皆さん、本日は本当におめでとうございました。
令和二年三月二日
PTA会長 尾木 常作

在校生送辞

送  辞

厳しい冬の寒さが和らぎ始め、暖かな日差しに春の訪れを感じる、今日この佳き日に、第二七期生として、吉備高原学園高等学校を旅立って行かれる先輩方、本日は、ご卒業おめでとうございます。
こうして先輩方の姿を目にしていると、沢山の思い出が蘇ってまいります。
輩方と初めて出会ったのは、私がまだ中学生だった頃のことです。
オープンスクールに参加した私は、初めて訪れたこの学校に少し戸惑っていました。そんな私に優しく声をかけてくださったのが、吉備の制服に身を包んだ一人の先輩でした。
当時、あまり学校に行かず、進学に対して前向きでなかった私は、この学校への入学を本気で考えていたわけではありませんでした。しかし、何度も学校を訪れ、先輩方から、いろいろなことを教えていただくうちに、「この学校ならやり直せる」と強く感じるようになりました。
先輩方の言葉が、私がこの学校へ入学を決める大きな理由の一つとなったのです。
私たちが入学した後も、先輩方は多くの場面で立派な姿を見せてくださいました。
今年度の体育祭は、例年にはない、2組での開催となりました。
新しい体制、新しいルールの中で、私たち執行部にも至らぬ部分が多々あったと思います。
どうすれば問題を解決できるか、悩んでいた時もありました。そんな時に、気づけば先輩方が力を貸してくださっていました。
例えば、応援の練習やアーチの作成で起きたトラブルの解決に時間が掛かっていた時、先輩自ら解決策を提案してくださり、とても助かりました。
私たちにはない視点から意見を出してくださる先輩に感謝するとともに、頼りがいのある姿に憧れる気持ちが大きくなりました。
そんな先輩の間でも、時には意見が合わず、ぶつかり合うこともあったと思います。しかし、それを乗り越え、一致団結した体育祭での先輩方の姿は、本当に輝いていました。
また、同袍祭では、受験勉強や就職活動でお忙しい中、専門コースや部活動で夜遅くまで準備を重ね、本気で挑む姿は、とてもかっこよかったです。
有志で募ったダンスでも、笑顔で楽しそうに踊る姿が、とても印象的でした。思い出に残る時間を共に過ごせたことが、私たちにとって何よりも大切な経験となりました。
こうして思い返してみると、先輩方の力がなければやり遂げられなかったことが、沢山あったように思います。
私たちは、本当に良い先輩方に恵まれたと思っています。
そして、来年度からは、私たちが先輩方のように、後輩を引っ張っていくことになります。今はまだ、頼りないかもしれません。ですが、この一年間先輩方の姿から感じたこと、学んだことは確実に私たちを成長させてくれました。
その経験を糧に、何事も真剣に取り組み、また、先輩方が築いてきた伝統を守り、先輩方が卒業した後も、立派な三年生になるために、努力していきます。
いよいよ先輩方は、吉備高原での三年間の学びを終え、社会に出られます。
楽しかったこと、苦しかったこと、嬉しかったこと、悲しかったこと、いろいろなことを経験されたと思います。
AIの発展に伴い、便利になった反面、これから先、これまでになかった問題が発生する懸念もある変革の時代、先輩方は、新たな一歩を踏み出します。
時には、大きな壁にぶつかり、挫けそうになることもあるでしょう。そんな時には、この学校での日々を思い出してみてください。
仲間や後輩との思い出、先生から学んだこと。そうして培ったものを力に、先輩方一人ひとりにとって輝かしい未来を切り開いていってください。
私たち在校生は、先輩方と過ごした日々を、絶対に忘れません。憧れの存在であった皆様のように在校生一同、前進していきます。これまで、本当にありがとうございました。
時には母校を訪ね、私たちを励ましてください。お待ちしております。
最後になりましたが、先輩方のご健康と益々のご活躍を心からお祈りし、送辞とさせていただきます。

令和2年3月2日
    在校生代表  大重 拓海

卒業生答辞 答辞

 冷たい風のなかにも、春の息吹が感じられる今日、私たちは新しい一歩を迎えています。
本日は、私たち第27期生のために、多くのご来賓の方々、校長先生をはじめとする諸先生方、保護者の皆様や在校生の皆さんのご臨席を賜り、このように盛大な卒業式を挙行していただき、誠にありがとうございます。卒業生を代表して、心より御礼申し上げます。
3年前の春、私たち27期生はここ吉備高原高等学校に入学しました。中学生の時の自分から変わりたいという思いや新しい環境を求めた期待と変化することに対しての不安でいっぱいでした。その間、私たちはどの高校生よりも多くの時間を友達と過ごしてきました。その中に稲田佳苗さんがいました。どんなに言葉を並べても足りることのない唯一無二の存在の友達がこの世を去ってしまったこと。当時、頼ることが苦手な私が頼れる数少ない友達でした。行事の度に思い出し、その度に涙が零れ悲しさでなかなか前を向くことができずにいました。でも、周りに皆さんがいたからこそ少しずつ現実を見ることができました。
皆さんも3年もあれば、楽しいことや嬉しいことだけでなく、喧嘩やすれ違うこともあったと思います。だからこそ、かけがえのない友になれたのだと思います。学校や恋愛の話、たわいもない話など、数え切れないほど友と話したこと、休憩時間に何気ない事で笑いあったこと、部活動を頑張ったこと、テストを憂鬱に思ったこと、恋をしたこと。何気ない日常のすべてが大切な思い出の一つです。
毎日、私たちのために朝早くから準備をしてご飯をつくってくださった食堂の方々。「いただきます」と言っておかずを手に取ると、優しい笑顔で「どうぞ」と言って下さりました。落ち込んでいる時、悩んでいる時、どんな時でも友達と食堂でご飯を食べると不思議と笑顔になれました。休憩時間に友達とその日のメニューの話をすることは私たちの日常でした。購買でお菓子やアイスを買うときに何気ない話をするのが楽しく嬉しかったです。ありがとうございました。
 毎日、変わらない笑顔と優しさで、私たちを包み込んでくれた管理人さん。日差しが強い夏の日も、雪が舞う冬の日も毎朝「おはよう」、「行ってらっしゃい」と一人一人を見送り、寮に帰れば「おかえり」と出迎えてくださいました。私が悩んでいる時、「自分のペースで頑張ればいいよと」「あなたなら大丈夫だよ」と声をかけて頂いて本当に嬉しかったです。また、吉備に遊びにきたときにお話しさせてください。3年間お世話になりました。ありがとうございました。
私たちを陰から支えてくれていた事務の方々。払い戻しや学割の発行、学校整備など多くの面でお世話になりました。作業服を着て、重機を巧みに使いこなす姿が印象に残っています。すれ違う時に笑顔満点の挨拶をして下さり元気を頂けました。学校行事の時、日々の生活、どんな時でも事務の方々のお力添えなしでは、今日まで過ごすことはできませんでした。ありがとうございました。
3年間、私たちを支えて下さったのは先生方でした。学校、寮、部活動、生徒会など多くの場面でお世話になり、そしてたくさんのご迷惑をかけてきたと思います。入学当初、私達のために寮に朝早く寮に来て、夜はみんなが寝静まるまでいてくれましたね。勉強や進路の話、友達の話、恋愛の話など入学当初より話題が増えて嬉しいです。吉備の先生は、個性的な先生が多く職員室に行けば、テレビを鑑賞やソースたっぷりのお好み焼きを食べている状況の先生方とお話しするのが楽しくて少しだけ元気が頂けました。また、疲れた顔をしていると「大丈夫か」と声をかけて下さる先生がいたり、そっと美味しいものをくれる先生がいたり、いなかったりする吉備の職員室。先生方と一緒に頑張った体育祭や文化祭、修学旅行など様々な行事は私たちにとって吉備での生活は大切な思い出の一つです。時に優しく、時には厳しく私たちと向き合い接してくれる先生方が、私は大好きです。先生方の生徒でいることができて心から良かったと思います。私たち一人ひとりと向き合って下さってありがとうございました。また、吉備に遊びに来た時にお話しさせてください。
そして、私たちが高校生活を送れたのは、家族のおかげです。高校3年間だけでなく、もっとずっと長い間、どんな時も家族が支え続けてくれたからでした。帰省や帰寮の時は、忙しい中、車で送迎してくれました。中学校にあまり行けてない時も、吉備での生活も、受験の時も、誰よりも支えてくれていたのは、お母さんでしたね。私が、一度だけ電話で泣きながら「帰りたい」と言った時に、何も言わず「迎えに行こうか」と言ってくれた時本当に嬉しかったのを覚えています。その言葉でもう少し踏ん張ってみようと思い、私は結局帰らずに頑張ることができました。ストレスをぶつけてしまった時も優しく受け止め、悩みを聞いて助言をくれました。お母さん、お父さん18年間育ててくれてありがとう。これからは少しずつでも恩返しができるように、もう家族に甘えてばかりにならないように、不安もありますが、前を向いて歩いていきます。どうか温かく見守っていてください。
在校生の皆さん、後輩のあなた達から見た私たちはどんな先輩でしたか?カッコいい先輩でしたか?それとも頼りない先輩でしたか?あなた達に何か一つでも有意義なことを残すことができましたか?私たちが卒業した後、今からの吉備を盛り上げ、つくり上げていくのは皆さんです。皆さんがどのような学校にしていきたいかを考え、行動を起こした先に新しい未来があります。どんな些細なことでもいいので、ぜひ挑戦してみてください。困難が立ちはだかる時には、友達と一緒に立ち向かってみてください。その経験がいつか役に立つときが必ずきます。そして、4月に入学してくる新入生の憧れの先輩になってあげてください。私たちはあなた達に出会えてとても幸せだし、後輩があなた達で本当に良かったです。ありがとう。
3年間、今日まで一緒に過ごした27期生のみんな。私達の代には当たり前のことの方が少なく予想もできないことがたくさん起こりましたね。大切な同級生稲田佳苗さんがこの世を去ってしまった事、台風や地震による行事の順延や変更。他にも例年にないことはたくさんありました。行事が予定通りにいかないことが多かったからこそ、次は計画的に早くから行動していくことを覚えたり、みんなが思っていることを再確認できたり、悪い事ばかりではなかったことを今ならよくわかります。27期生は強い意志で行事をこなし、盛り上げ、メリハリがしっかりしているみんなと過ごした3年間は、とても充実した時間になりました。楽しいことが大好きで、行事ではみんなと一緒に新しいことに挑戦することが大好きな27期生と同級生になれてよかったです。
寮から1分もかからない通学路。共用棟の長い階段。先生にかまって欲しくて入り浸っていた職員室。いつもの教室。体育の授業や体育祭で頑張ったグラウンド。少人数で学んだコースの教室。帰省日前、慌てて学割をお願いする事務室。集会や球技大会、様々な行事で活躍した体育館。そして、辛い事も、苦しい事も、泣きたい事も、嬉しい事も、ふざけあって笑いあった事も、沢山の事を友と一緒に過ごした寮。憂鬱に感じていた点呼。みんなと食堂でご飯を食べたこと。賑やかなお風呂に入ったこと。夜な夜な友達と語ったこと。当たり前の日々がなくなると思うとなんだかとても寂しいです。もう、27期生が全員揃うことはありません。当たり前だったこの日常が終わってしまわなければいいのにという気持ちもあります。それでも、ここで過ごした日々は、ずっと私達の中にある続け、これから別々の道を歩んでいく私達が立ち止まった時に、そっと背中を押してくれるものなのだと思います。
最後に、お世話になった先生方、職員の方々、見守り支えてくれた家族、後輩の皆さん、尊敬する先輩方、大好きな27期生のみんな。ここ吉備高原学園高等学校で、関わって下さった全ての方へ3年間、本当にありがとうございました。吉備高原学園高等学校の益々のご発展と、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げ、答辞とさせていただきます。

令和2年3月2日     
  卒業生代表 尾木 智子

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3.卒業寄附

 ・・・ありがとうございました。大切に,有効に使わせていただきます。

卒業寄附

記念品目録

 一、食堂 保温ジャー 二台

 二、授業用 ポータブル プロジェクター 四台

 右、卒業の記念として贈呈いたします。

  吉備高原学園高等学校

   校長  諸藤 定良 殿

 

  令和二年三月二日

  第二十七期卒業生代表

  高橋 龍一

 

4.退寮式

 卒業式の前夜の寮行事。これもできませんでした。

・・・なので,春休み中に,職員からのメッセージを撮影,動画を制作しました。
・・・観ます?観たい?

・・・では,内容がアレなんで

 Webサイトへに制限をかけて「限定公開(一般公開はなし)」で載せます。

 卒業生のみんなには,別ルートでアドレス等を伝えます・・・

「退寮式」,退寮生挨拶 1日早いですが、みんな卒業おめでとう。やっとここまできましたね。吉備は楽しいことよりも辛いことが多くて、この3年間大変な思いや苦労をしてきた人がたくさんいると思います。でもここまでこれたのは仲間や家族、先生方のおかげだったと思います。入学当初はずっと友達がいる生活が苦しいと思うこともあったけど、今では離れるのがとても寂しく感じます。最初は仲良くなると思ってなかった人とも今では仲がよかったり、時にはめちゃめちゃ喧嘩をする日もあったし、先生にもきつくあたることもありました。でもそのおかげで友達や先生との絆が深まっていったと感じます。
まず先生方、3年間ありがとうございました。生意気で先生いじりが激しくて時にはきつくあたることもあったし、ぶつかり合うこともたくさんあったけど先生方が最後まで寄り添っていてくれたからこの3年間乗り越える事ができました。とにかくたくさん迷惑をかけて先生方を悩ませることばかりだったかもしれないけど、この3年間を思い返すと一緒に苦しんだことも一緒に楽しんだことも全部がいい思い出やいい経験になりました。そして職員室や寮で先生方と色んな話をしている時間がとても楽しかったです。27期生は先生方の事が大好きです。たくさん苦労をかけてきたけど、この3年間吉備で頑張ってこれてよかったと思っています。とてもいい思い出が詰まった3年間になりました。ありがとうございました。
次にお父さんお母さん、3年間帰省帰寮のたびに送り迎えをしてくれてありがとう。埼玉の家を少し離れて岡山で寮生活をしたいというわがままを受け入れてくれて、最後まで見守っていてくれてありがとう。喧嘩をすることもあったけど、たくさんのアドバイスをくれたり、泣いて電話をした日には遠い埼玉から「明日岡山行こうか?」とかけつけてくれたり、学校が辛くて早く帰りたいと連絡した時には「帰ってくるの楽しみに待ってるから後ちょっと頑張っておいで」という言葉にたくさん救われました。帰る場所があり、私たちを受け止めてくれたからここまで頑張れました。これからも迷惑や苦労をかけることがあると思います。ですがいつか親孝行できるように頑張っていくので、これからも見守っていてください。いつもは恥ずかしくて言えないけど、いつもありがとう。大好きです。これからもよろしくね。
そして後輩へ、吉備は楽しいことよりも辛くて大変なことばかりでやめたいと思うことがあると思います。私も何度もやめたいと思いながらもここまできました。ですが吉備で辛いことや大変なことを経験した分、自分が成長することができます。この吉備で自分の大切な人達と最後まで頑張れてよかったと思える日が絶対にきます。なので最後まで諦めずに吉備を卒業していってください。卒業してもみんなのこと応援しています。
そして、27期のみんな。卒業おめでとう。長いようであっという間の3年間でしたね。苦しいこともたくさんあったけど、楽しい3年間が過ごすことができました。みんなも心の中では感じていた事だと思っているけど、27期は男女の溝がありましたね。でも3年生になってから行事を重ねるごとにその溝が浅くなっていった気がします。それを感じる度に嬉しかったです。行事でぶつかり合うこともあったけど、自分達の意見をはっきり言えるようになり、みんなが最高の行事にしようという思いが強かったから、体育祭も文化祭も寮行事も全部いい思い出になりました。そして、私たちは災難なことが多かったですね。大事な行事の日に限って雨が多かったり、修学旅行はグアムも北海道もいけず東京になったこと。でも災難があってもみんなが楽しもうとする気持ちが大きかったから全部が楽しい思い出になりました。
そして高校2年生の時、初めて友達を亡くし、とても辛い日々が続きました。私はあの日から彼女を忘れたことはありません。いまでもひょっこりどこからかでてきそうな気がするほど信じられない自分もいます。彼女がいない生活は少し静かでとても悲しかったけど、私は彼女から友達の大切さ、人が突然亡くなってしまうということ、日々全力で過ごしていないと後悔してしまうということ、他にもたくさんのことを教えてもらいました。それからは自分にできることを日々精一杯頑張っていこうと思うようになりました。
吉備に入るまでは学校に行けない時期もあったし、それがコンプレックスだったりもしたけど、そんな時期があったからこそこの吉備で私たちは大切な仲間と出会うことができました。吉備で過ごしてきた時間はとても濃い時間で通いの学校では経験することができないこともたくさん経験することができました。吉備にはいって色んなことを学び、小さなことでもみんなが成長してきたと思います。できなかったことができるようになったことが考えたらたくさんあるはずです。吉備で学び吉備で成長できたことを忘れずに、そしてたくさんの人に感謝して、私たちらしく次の進路先でも頑張っていきましょう。明日、27期生全員での最後の行事。卒業式もみんなの心に残るいい思い出にしましょう。3年間本当にありがとうございました。