【校長室】後期が始まりました

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タイトルの通り、帰省日を終えて、10月8日に生徒たちは寮へ帰ってきました。
吉備高原は、朝夕は、さわやかというよりも少し寒いくらいの気候となりました。

校長はこの日は朝から地元で開催された「第35回岡山吉備高原車いすふれあいロードレース」という、車いすランナーと一般のランナ-が同じコースを一緒に走る、全国でも珍しい大会の出発式に招かれて、参加しました。
吉備高原総合リハビリテーションセンターで行われた出発式に出席し、その後レースの応援をしていて感じたことですが、今でこそ、ここ日本でも”ダイバーシティ(多様性:人々の性別、年齢、国籍などの違いを尊重し、個性を活かす考え方)&インクルージョン(包括・受容: これらの多様性を組織内で受け入れ、活用するプロセス)”が重視される世の中に少しずつですが変わってきていますが、前述のように、この大会は、当初から車いすを使用するランナーと一般のランナーが同じ日に同じコースを走行していて、時代の先取りをした大会が、吉備中央町で行われていることに、深く感動をいたしました。

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午後からは、この10月より、新たに本校の仲間に加わった方のための「10月転入学式」が厳粛に行われ、「入学許可」と「式辞」をさせていただきました。早く本校の環境に慣れて、頑張ってほしいです。

最後は、16時45分からの後期の始業式です。
校長の話の中で、ノーベル賞に関して医学・生理学賞受賞の2人の他に、実は日本人が3人目として入っていた可能性があったという内容でした。(詳しくは下記の概要をご覧ください。)
その方の口癖が「Y・M・W」であったそうで、生徒には「何の略か自分で考えて」と言って、正解を言いませんでした。そのあとで、何組かの生徒が、聞きに来てくれました。
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【校長の話の概要】
皆さんお帰りなさい。始業式にこのようなあいさつをするのは、初めてです。帰省期間どの様に過ごしましたか?
3年生は、この学園での生活も3か月を切り3年間の総仕上げの大切な時期になります。終業式でも言いましたが、内定をもらった人もそうでない人も、頑張ってきた結果として、また自分の夢や将来の目標に向かい、最後まで全力で頑張ってください。
今日から後期が始まりました。
今朝は、この吉備高原の大きな行事の一つである第35回車いすふれあいロードレースが、行われました。
この大会は、全国でも珍しい、車いすと一般のランナ-が一緒に走る大会で、有名選手も招待選手として招かれています。ちなみにこの大会のスタ-タ-は本校の永易先生が責任者で、生徒も何人か、ボランティアで参加してくれました。お疲れ様でした。
さて、先日今年のノーベル賞受賞者が発表されましたす。生理学・医学賞を受賞した2名の一人は女性でカタリン・カリコさんといいます。
受賞理由は、みんなも注射したことがあるかもしれませんが、新型コロナウィルスに対するワクチンの実用化に貢献したというものです。新型コロナウィルスに対するワクチンは、人間やウィルスの遺伝情報の一部であるmRNA(メッセンジャー RNA)を、人工的に設計したものを注射して、体内で狙い通りのたんぱく質ができると、治療やワクチンとして使えるという技術を利用しています。彼女たちの発見により、新型コロナウィルスの世界的大流行が始まってわずか11ヶ月でワクチンの実用化が実現できたのです。
実はこの2名のほかに、3人目の受賞者になったかもしれない、日本人がいました。「いました」といったのは、その方は、昨年10月に81歳で亡くなられた、古市泰宏さんという方です。今回の2名の発見した技術を使っても、以前に古市さんがの発見した技術を使わないと、mRNAはワクチンとして機能できないそうです。
実際、新型コロナウィルスに対するmRNAワクチンは、カリコさんらの技術に加え、古市さんの技術も使われているそうです。2021年ごろ、カリコさんたちがノーベル賞受賞が有力視され始めたころ、古市さんにすい臓がんが見つかって、受賞の発表を知ることなく10月8日に亡くなられました。
 「偉大な研究者なのに、若い人にも分け隔てなく接する方だった」古市さんの口癖は、「Y・M・W」だったそうです。DAIGOさんのようですが、何の略かわかりますか? わからない人は、聞きに来てください。
若い研究者には「だれもやってない、言ってない、新しいことに挑戦するように」言い残されたそうです。
さて、来月3日には本校にとって体育祭に並び、大きな行事である文化祭が開催されます。これから文化祭に向けて準備等大変ですが、体育祭同様、みんなで力を合わせ思い出に残る盛大な文化祭にしていただきたいと思います。
今日からの後期も、自分なりに目標を持って精一杯頑張ってください。
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